フィッシング攻撃とは、信頼できる送信元を装った詐欺師が、あらゆる種類の機密データへのアクセスを得ようとするサイバー攻撃です。この広範にわたる
サイバー攻撃の手法は、新たなテクノロジの登場とともに進化を続けていますが、その戦術自体は一貫しています。
巧妙なコミュニケーション
攻撃者は巧みに被害者を操って機密データを提供させます。具体的には、人々があまり疑いを持たない場所 (その人のメール受信トレイなど) に、悪意のあるメッセージと添付ファイルを潜ませます。受信トレイに届いたメッセージは本物だと思い込みがちですが、用心してください。
フィッシング メールの多くは、見た目は安全で控えめです。だまされるのを防ぐには、あわてずに、ハイパーリンクと送信者のメール アドレスを調べてからクリックしてください。
必要性を感じさせる
人々がフィッシングにつられてしまうのは、行動が必要と思い込むからです。たとえば、履歴書に見せかけた
マルウェアをダウンロードしてしまうのは、その人が人材を急募しているからであり、怪しい Web サイトで銀行の認証情報を入力してしまうのは、近々失効すると言われた口座を救いたいからです。偽の必要性を感じさせるという手口がよく使われているのは、効果があるからです。自分のデータの安全を保つには、十分に用心しながら操作するか、その大変な作業を代わりにしてくれるメール保護テクノロジをインストールします。
偽の信頼
攻撃者は人々をだますために、偽の信頼感を作り出します。どれだけ注意深い人でも、その詐欺につられてしまいます。信頼できる発信源、たとえば Google や金融機関、運送会社を偽装することによって、フィッシング攻撃者は巧みに、相手が行動を取るよう仕向けます。本人がだまされたと気づくのはその後です。フィッシング メッセージの多くは、高度な
サイバーセキュリティ対策が取られていないかぎり、検出されることはありません。個人の秘密情報を保護するには、疑わしいコンテンツを特定するように設計された
メール セキュリティ技術を導入して、自分の受信トレイに届く前に破棄します。
感情に訴えて操る
攻撃者は心理的戦術を使って標的の人物を納得させ、その人は何も考えずに行動します。よく知っている発信源に見せかけて信頼を築いたら、偽の切迫感を作り出し、恐怖や不安などの感情を悪用して、攻撃者は目当てのものを獲得します。人々は、お金を失う、法的問題に巻き込まれる、あるいは絶対に必要なリソースにアクセスできなくなると言われたときに、即座に決断を下す傾向があります。"今すぐ行動" を求めているメッセージには用心してください。それは詐欺かもしれません。
最も一般的なフィッシング攻撃の種類には、以下のようなものがあります。
メール フィッシング
最も一般的なフィッシングの形態です。この種の攻撃では、本物に見せかけたハイパーリンクなどを使ってメール受信者をおびき寄せ、その人の個人情報を提供させるように仕向けます。攻撃者は多くの場合、Microsoft や Google のような大手アカウント プロバイダーを偽装しますが、同僚になりすますこともあります。
マルウェア フィッシング
これもよく使われているフィッシング攻撃手法であり、信頼できるメール添付ファイル (たとえば履歴書や銀行取引記録) に偽装してマルウェアを送り込むというものです。場合によっては、マルウェアが含まれる添付ファイルを開くと IT システム全体が機能停止に陥ります。
スピア フィッシング
フィッシング攻撃のほとんどは投網漁のように大きな網を張るものですが、スピア (spear) フィッシングは魚突きのように特定の個人を標的とするものであり、攻撃者はその人の仕事や社会生活を調査して集めた情報を悪用します。このような攻撃は高度にカスタマイズされているため、基本的なサイバーセキュリティを回避するという点できわめて効果的です。
ホエーリング
企業の幹部や著名人などの大物 ("big fish") を標的とする攻撃はホエーリング (whaling) と呼ばれます。多くの場合、攻撃者は標的の人物についてかなりの調査を行い、ログイン情報などの機密情報を盗む機会を見つけています。失いたくないものが多い人物ならば、ホエーリング攻撃者にとって得るものは多いのです。
スミッシング
"SMS" と "フィッシング" からの造語であるスミッシング (smishing) では、Amazon や FedEx のような企業からの信頼できるコミュニケーションに偽装したテキスト メッセージを送るという手法が使われます。人々が SMS 詐欺に対して特に脆弱なのは、テキスト メッセージがプレーン テキストとして送信され、より個人的な印象を与えるためです。
ビッシング
ビッシング (vishing) とは、詐欺目的のコール センターから電話を使って、相手をだまして機密情報を提供させるという攻撃です。多くの場合は、攻撃者はソーシャル エンジニアリングを使い、被害者をだましてそのデバイスに、アプリの形をしたマルウェアをインストールさせています。
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